SUGAR & SPICE

□問題、会議
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「三賢人を殺せるような男だぞ。

本気を出せば、あの場にいた者全員を殺せたであろう」


その言葉に春日は問う。

「だ・・・・・・だって完全に力を封じたって」

「ハッタリだ」


然も同然かのようにアリアは答え、平然とドヤ顔をしている。←

というか、そろそろ本題に入ってもいいんじゃないか?


「典薬寮に捕らえられていたときに色々と教わった。

たくましくなければ世間は渡れないのだそうだ」


「教わったって・・・・・・誰にだよ」


鬼崎に問われたアリアは多家良と芦屋に向き直り、


「そこのメガネと」

「メガネはひどいなぁ、もぉ」

「ダメガネに」

「ダメガネ・・・・・・。え、それ僕?」

威厳をもってうなずいた。


『・・・・・・マダオといいダメガネといい・・・損な大人だな。』

「「確かに・・・」」

「・・・・・・ひどいよね。僕にだけ」

「ダメガネの話はどうでもいい」

「・・・・・・定着させないでくれよ。それ」


るるるー・・・と芦屋は縮こまり、くらーい空気を醸し出していた。


「続きを、アリア。どうやって典薬寮を抜け出したの?」

それからアリアは春日の問いに答えていった。




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