SUGAR & SPICE
□正義の味方
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「どうしたの?凛君」
「僕もなれますか?正義の味方」
その場にいた者が皆、思ったことだろう。
"いい子"だと。
私もそう思った。
『・・・お前なら、きっとなれる』
そういうと、凛はうれしそうに笑い、部屋を出て行った。
『・・・話を戻すぞ。和んでいる場合ではないだろう。』
「あ、はい。・・・芦屋さん、他の点で典薬寮がわかっていることってないんですか?」
「他のこと?」
『・・・なぜ夜が来ないのか。進入不可能な場所があるのは?・・・だ』
どう考えてもそれが何故なのかわからない。
大方、魔力のようなものだろうが。
だが芦屋は"わからない"と答えた。
・・・よくわからない男だ。
ほどなくして、鬼崎、狗谷、犬戒が帰ってきた。
あまりいい結果ではなかったが。