SUGAR & SPICE
□正義の味方
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見回りから1日経った。
季封村の状態に進展はなく、いまだに日が昇り続けていた。
『進展、ないな』
「そうですね・・・皆大丈夫かな・・・」
ここにいるのは春日、言蔵、そして典薬寮の2人だ。
『あまり気をつめるな。大丈夫だ』
「・・・・・・・・・はい。ありがとうございます」
「でも、これからどうしましょうか・・・?」
『そうだな・・・』
ダードの動きは、ここ数日つかめていない。
だが、消えたワケではないだろう。
今もきっと増殖を続けていると思われる。
「1日探し回ってもダメだもんねー・・・」
「みなさん頑張っていただいてますけど、
最初に調べた以上のことはわからなかったようですね」
私が眠っている間に典薬寮の2人が来、
1年前に戦った"ロゴス"という者たちの関係を示唆しているらしいが、
この1日だけでは情報は集まらなかった。
そして、村の入れない場所は広がり、その向こう側がどうなっているのかも
わかってはいなかった。
「なんのお話をしているんですか?」