SUGAR & SPICE
□サクリファイス
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次の日。
休みを十分に取った私は、
狐邑、鴉取の2人と村に出ていた。
「しっかし、」
『ん?』
「お前って、わかんねぇヤローだな」
『・・・・・・は?』
急になにを言い出すんだ、こいつは。
小さいくせに。
・・・・・・年上、という所がまた気に入らない。
「戦いに慣れてるみてーだし、超強ぇ。でもすぐ倒れるなんてな・・・」
あれは力を出しすぎたというか。
『・・・・・・あそこまで力を出したのは久しぶりだったからだ。
いつもいつも倒れるワケではない。』
「・・・今までは大丈夫だったのか?」
・・・さっきまで静かだったのに急に来たな、狐邑よ。
『・・・この世界に来て、何らかの変化があったらしい。
私の世界のダードより強かった。』
もっとも、私自身あの力を出すのも"異例"だがな。
「・・・お前の目が赤かったのって、」