SUGAR & SPICE

□滅する者と、守る者。
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祐一side

ゴガアアアアッ


「!!珠紀、こっちだ!」


真弘が叫んだ。

その声を元に皆が走る。

そして何かを斬る音と共に、

『らああああああッ!!』

采架の雄叫びが聞こえた。


「采架さん!!・・・・・・ッ!?」

「「なっ・・・」」

その目は深紅に染まり、

目の前にいる黒い鬼のようなものを斬っていく。


その姿はまるで夜叉のようだった。


ザンッ

「・・・!采架さん!」

『・・・・・・・・・』

「・・・采架、さん・・・?」

『・・・・・・・・・』

「おい采架!!」

ドサッ

「「ッ!」」

「采架!」


珠紀の呼びかけに答えずに立っていると思われた采架は、


振り向く体制になったと同時に倒れた。


その采架を抱き起こす。

『はあっ・・・はあっ・・・』

「・・・・・・傷が深いが、気を失っているだけだ。問題ない」

「よかった・・・!」

「ひとまず、宇賀谷家に戻りましょう」

慎司の言葉で、俺たちは宇賀谷家へと戻った。





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