小説

□テイルズ学園 第3章
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爽やかな朝。
今日はなんと気持ちよい休日なのだろうか。

クラースは寮の自室で窓を開け、口笛を吹いてみる。

あまり得意ではないが、それでも近くに飛んでいた鳥が近づいてきた。
親子連れの鳥だ。

「ちゃんと子供を育ててやるんだぞ」

彼はそう言うとエサをばら撒いた。
鳥たちはご機嫌そうに食べている。

彼がその光景を目の当たりにしていると、ピンポーンと扉の呼び出し音がした。

慌てて扉を開けると、そこにはスタンがいた。

「スタンか。おはよう。どうしたんだ?」

「おはようございます、クラースさん…って、あれ?人違いしちゃったな」

「看板を見れば部屋のメンバーが書いているから、間違えないのでは…?もしかして、寝ぼけてるか?」

「寝ぼけてないですよ。ただ、クラースさんとクラトスさんって名前が似ているから顔と名前が一致しなくて…」

「…ああ、…そう…」

今まで何回こういうことがあっただろうか。

呼ばれたと思い、振り返ってみればクラトスを呼ぶ際に噛んだという悲劇。

スタンに限っては顔が覚えられないという悲劇。

…私は、そんなに覚えづらい人物だろうか?

「すいません、えっと…クラトスさん?」

「私はクラースだ」

「あれ?クラースさん…。じゃあ、俺はこれで失礼しますね」

クラースはスタンが行ったのを確認してから扉を閉めた。

身支度を整え、クラースは食堂へ向かった。

「いつもの頼むよ」

「はいですの。テネブラエさん、カフェオレ並ですの!」

「カフェオレ並ですね?承知しました」

間もなくカフェオレが渡される。
それを受け取り、一息ついてから席につく。

この食堂はミュウとテネブラエが切り盛りしている。たまに教師が手伝いをするが、二人…いや、ニ匹で切り盛りするのはとてもすごいことだ。
最近はモフモフ族という新入りが来て、その新入り三匹は調理や皿洗いなどにまわっているという。

一方テネブラエたちはドリンク類を担当しているようだ。

「あなたもいたのね」

突然の声に驚き、見上げると目の前にはリフィルがいた。
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