小説2
□時を越えたキミへ
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※それぞれの幼少期、捏造あり。
ちなみにカムイは咄嗟に『カンナ』として名乗るため、次ページからカンナ=大人のカムイとなります。
(一部例外もあります)
「今日も霊山で鍛えに鍛えまくりますよ!」
「カムイがいつも通っているノスフェラトゥの集う霊山のことね。
そうなると再行動要員として私の歌が必要になるわね……」
カムイは通い慣れているそこへ向かうためにアクア、ジョーカー、それから仲間たちを率いて竜の門へと足を踏み入れる。
――そしてカムイが先頭を歩き門を潜った瞬間。
「カムイ!?」
「きゃあっ!!?」
突然の地震で岩雪崩が発生し。
カムイとアクアや仲間達が岩によって分断されてしまった。
幸い怪我人はいないようだが、竜の門を岩によって封じられた以上カムイが一人で試練をこなすしかないようだ。
「……大丈夫ですよ、皆さん。
いつも竜の門から試練に赴いたとしても、必ず最後にはマイキャッスルに戻ってきたではありませんか。
今回も同じです。
ただ私に出来ることをやるだけです」
アクアは岩に触れ、祈るような気持ちで目を静かに閉じる。
「カムイのこと、信じて待っているわ。
こちらは急いで竜脈を見つけて岩を取り除いておくから。
だから、マイキャッスルで必ず落ち合いましょう」
「はい……!」
かくしてカムイの一人旅が始まりを迎える。
しかし天変地異が起きたせいだろうか。
竜の門から見える風景がいつもと違って――……?
目次
2 マークス
3 レオン
4 タクミ
5 リョウマ