小説2
□学びを愛するキミへ
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※季節感バラバラの学園外伝の短編です。
――ある日のことだった。
カムイが自らの名簿番号のついた下駄箱を開けると、ひらりと彼女の足元に薄い封筒が舞い落ちた。
慌ててそれを拾い上げ。
「カムイ、どうかした?」
今朝も割と大きな声で歌いながら一緒に登校したアクアがそうカムイに問うが。
カムイは反射的に拾い上げた封筒を背中に隠し、少々乱暴に鞄へと詰め込む。
その彼女の様子をやや気にしていた様子を見せるものの、アクアはやがてまた歌い始めた。
もちろんそれは寝癖がついている者にしか聴こえることのない歌であり。
カムイはその歌が聴こえないことを嬉しく思うと同時に、ある者から彼女に宛てられた手紙に思いを馳せた。
やがてまだ人気もなく静かな教室で彼女は手紙を開く。
そこにはカムイと一緒に勉学に励みたいという旨のことが記してあった。
その相手とは――。
目次
2 タクミ
3 リョウマ
4 レオン
5 マークス
6 サイラス
7 ???