小説2
□寒がりなキミへ
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氷の部族の村に向かう一行。
その途中。
「私なら意外と厚着していますし、大丈夫ですよ。
それにあなたと一緒だから心は温まっています。
さあ、前を向いて。
行きましょう」
と極寒の環境の下、裸足で、しかも脚元を気にするでもなく進むカムイ。
確かに手まで覆う鎧は暖かいだろうが、脚はというと薄着。
そのデザインが不幸にも先程からカムイに何度も鼻を啜わせている。
「こんな時ぐらい頼ってほしい」
そこで彼女の隣を歩く彼は、その様子を見兼ねてそっと彼女に手を差し伸べた。
目次
2 タクミ
3 ジョーカー
4 リョウマ
5 マークス
6 ?