小説2

□約束
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モニタ村から旅立つ時に二人で約束したこと。

『じいちゃん、みんな!絶対に、絶対の絶対にアタシ達は帰ってくるからね!』

その時はメルしか口に出さないでいたのだが、ベルゼも同じ意志を持っていたという。

なのに―…。

「ベルゼ、一緒に旅をしてくれるって……言っていたのに」

メル、シャウトモン、ガオモンはベルゼにその命を助けられた。
―自らの命と引き換えに。

一行は謎のデジタル空間に飲み込まれた。

その先は真っ暗で、何も見えない。
共にいたシャウトモンたちさえもその姿を確認することは出来ない。

ならば目指す先がどこなのか、データからそれを探ってみても分からない。

このままここから離れてしまうのだろうか。

「…ベルゼ、たとえ離れていてもアタシたちは必ず会えるよ。この絆が消えない限り、またどこかで―」
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