dream1

□ばれてた存在
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放課後の誰もいない教室。

静かでシーンとしているなかでグラウンドから聞こえる賑やかな声。

その中心で一際目立つ高らかな笑い声が1つ。

あーやっぱり田島くんだ。といつも通り目で追い掛ける。

バットを高らかと振り上げ打球を飛ばす。

それはもう気持ち良さそうな音を立ててガッツポーズをしながらベースを歩く。

かわいいなー田島くん。

何回見ても飽きないし、もうホントに一日の癒しだ……としまりのない顔をしながら見てしまう。

やばい、今絶対ニヤニヤしてるよ。と慌てて口を手で隠す。

ホームベースにようやく戻って泉くん達にハイタッチをしている。

いいなぁ…私も田島くんとしたいなーと思っているとくるっと田島くんがこっち側を向き私に向かってVサインをした。

それはもう私が向けてほしかった眩しいほどの笑顔で。




(なんでわかってんの!?)
(嫌、嬉しいけど…でも!!)

++++
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