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□宛先不明
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*臨也妹(長女)設定
*静←主(片思い)
*静雄視点
「静雄ーしーずちゃーん」
煩せぇ。
イライラする。
理由は簡単だ。
どこかのノミ蟲を思い出すから。
「しずちゃーんこっちみてよー」
「煩い、呼ぶな」
「あは、やっとこっち向いてくれた!」
ニコニコと擬音がつきそうなほどの笑顔を顔に纏い、何が嬉しいのかわからないほど笑っている。
「ねぇ、静雄はやっぱり私のこと嫌い?」
小首を傾げながら小さい口で話す。
正直言って嫌いではない。
コイツへの感情には波がある。
時々臨也そっくりなことを言ってくる時はキレそうになるがそれ以外は普通だ。
どちらかといえば好きな部類かもしれない。
こんな俺に飽きもせずにいてくれる奴なんて滅多にいないからな。
それにコイツもこの世界では少し異質なもんだしな。
「私はこんなにも静雄のこと好きなのに」
呆れた顔をしながらも妖艶な笑みを浮かべその目に俺を捕らえる。
正直この目は好きだ。
俺以外をその目には映さないから。
「ねぇ静雄ー好きだよ?」
ニコニコとまた俺に笑いかける。
無邪気な顔、時々見せる妖艶な顔。
コロコロ表情が変わるホント忙しい奴だ。
「俺も嫌いではない」
そういうと花が咲いたかのように綺麗に口に弧を描き、##NAME1##は笑う。
ホント忙しい奴だな。
俺ごときで感情を左右させられやがって。
だがやっぱ、コイツのこういう人間っぽいところ
嫌いじゃねぇ。
宛先不明
(まだ分からない)
(だから精一杯の気持ちをお前に贈る)