drrr

□狂ったピエロは笑い出す
1ページ/1ページ


*臨也視点
*臨也妹設定
*微ヤンデレ風


「好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き!」

「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!」

俺達2人以外誰もいないこの部屋。
正直言ってさっきまで俺しかいなかったのだがついさっき鍵をかけていたにも関わらず重たそうな工具を持って扉の向こうに佇んでいる自分の妹がいた。
表情にはいつもと同じ憎たらしい笑みを浮かべて。

「いい加減にしてくんないかな…鍵までこじ開けて。どういうつもりなの?」

「今すぐ結婚しよう臨兄。私臨兄が結婚するっていってくれたら今すぐ死んでもいい。」

「100年後くらいにしてあげるから今すぐ死ね。飛び下りろ」

「もー臨兄ったらツンデレなんだからー!今すぐここにサインして!」

そういって彼女が懐から取り出したのは空欄が多い紙。
その紙の上真ん中には『婚姻届』とでかでかと書いてあり彼女はニコニコと笑いながら俺にペンを持たせる。

「ちょっと死んでくれるんじゃなかったの?」

「あれは言葉のあやですー。籍を入れるのは臨兄が逃げないための保険」

まるでリードにでも繋がれた犬のような気持ちだ。自由という単語が存在していないような感覚。

「ねぇ臨兄。早く印鑑押してよー。」

「やだ!絶対やだ!そんなの俺の自由がなくなるようなもんじゃない!」

「当たり前じゃん。臨兄は生まれてからずっと私のものなんだからずっと私と一緒よ」

ニコニコと効果音がなるくらい可愛い笑顔だが言っている言葉はまるで独裁者のような自由とは無縁の言葉。
きっと俺はコイツに捕まったら最後二度と自由は無いんだ。

そう思うとデスクの中央に立っている人間がまるで魔王の様に思え(ていうか魔王より恐い)俺は勢いよくチェアーから飛び退き、先程彼女が無理矢理開けたドアの方を向いて走り出した。




(逃げられないよ臨兄)
(どんなに逃げても捕まえに行くんだから)


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ