戦国BASARA

□第5話
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男の人の言葉を軽くへし折り、続ける主人公2。



主人公2「ここの主はアタシとそこの馬鹿だ。それなりの礼儀すらない至上最強の能無しに、提供するほど安かねぇんだよ。」

主人公1「わかったなら出ていきなよ。(主人公2がこわいから。)」




黙り込んだ少年+青年?に背を向けて去っていく同居人の後を元就くんと私が追う。

ちょこちょこあるく姿はまるで野菜の妖精。かわいいなチクショー。






主人公1「あぁ。忘れてた。」

ボフッ!!





いきなりクルッと回れ右した主人公2に元就くんが勢いよくぶつかった。鼻が赤くなっている。





毛利「きさま…っ!!」

主人公1「はいはい元就くん落ち着いて〜。」ギュゥッ

毛利「っなにをする!!」





主人公2の邪魔をされると後々面倒なので手っ取り早く元就くんを抱っこする。





主人公2「うるせーがきんちょ。ガキはガキらしく主人公1に抱えられてろ。」

毛利「なんだとっ」

明智「嫌なら私が抱えましょうか?フフフッ…」

毛利「主人公1、我をしっかりささえるのだぞ。」

主人公1「わかった!」





よほど明智さんが嫌らしい。






主人公1「そこのちょっとデカい二人。」

猿飛「俺様?」

片倉「何だ?」

主人公2「てめぇらはお呼びじゃねぇ。ガキのほうだよ。」

慶次「ん?俺と元親のことかい?」

元親「…(本当は)ガキじゃねぇよ。」





相方は10歳前後の黄色と紫に声をかける。






主人公2「お前らは住ませてやる。」

猿飛「なっ!!?」

慶次「本当かい!?」

元親「そいつぁ助かるぜ!!」

毛利「なぜおなじ屋根の下でちょうそかべなどとくらさねばならぬのだ!!!!」

元親「んだとてめぇっ!!」

竹中「文句があるなら出て行くといいよ毛利くん。この家の主は彼女だ。」

毛利「…」

主人公1「いや、竹中さん。一応私も家主だからね?」






悲しいかな…すっかり主人公2はこの家の頂点に君臨してしまったらしい。

私の肩身は狭すぎないか?





主人公2「お前らは出だしから好印象だったから採用。」





私と同じことを思っていた相棒はシニカルに笑う。

あれ?
でも赤い子も多少大人2人を止めてたような…





主人公1「主人公2、赤いのは?」

主人公2「は?」

主人公1「一応あの子も助け舟出してくれてたよ?駄目なの??」

主人公2「そうなのかぁ?」






赤い男の子を見て数秒。
そこから斜め上に位置する迷彩服の顔を見て数秒。







主人公2「却下。」

主人公1「ぇえっ!!?何で!?」

主人公2「どう考えても赤いのを助けたらこのデカい迷彩服もついてくるだろうが。」

主人公1「そうなの!?」

猿飛「あったりまえじゃーん。俺様が旦那を守らなくて何が守るの?」






いや、逆に聞くけど何から守るの?







主人公2「だから却下。」

竹中「僕も賛成だね。猿飛くんのような忍にしょっちゅう監視されていたんじゃ、考えを巡らせることもままならないじゃないか。」

主人公1「うーん…二人が言うなら…残念だけど。」

主人公2「とゆうわけで、さようなら。」

片倉「なんだと!!?」

伊達「俺たちにのじゅくさせる気か!?」

真田「さ、さすけぇ…っ」

猿飛「あーあー泣かないでよ旦那っ;;せめて旦那だけでも中に「明智、竹中閉めろ。」ちょっ!?」

竹中「わかったよ。」

明智「わかりました。」



ギリギリギリッ


猿飛「本気で閉める気!!?」

真田「ひとでなしでござるぅぅううう!!」

明智「私死神ですから。」

竹中「このままではいつまで経っても有意義に過ごせないからね。許してくれたまえ。」

片倉「竹中てめぇっ!!」

主人公2「焦れってぇな。主人公1、GO!!」

主人公1「いえっさー(`∇´ゞえいっ!」





バタンッ!!!!

ガチャッ






私がドアを蹴って閉めた後、腕の中の元就くんが素早く鍵を閉めた。
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