ワンピース

□初めまして
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またしても。





「ここはどこーーっっ!!!?」








こんにちは(ハァト)

いつもお馴染み?サチコちゃんです。

嵐も抜けてやっとこさ着いた春島。

元の世界で言ったら春は出会いと別れの季節、なんて言いますが……。






「別れしかねぇよチクチョー!!」






おかしいぞ。

今回はちゃんとローのTシャツの裾を引っ張って歩いていたのに。



ちなみにローに言われて掴んでいたのだ。

なんでも“男のロマン”らしい。

あえて手じゃないのが萌える……!!とかなんとか。うわ。寒気した。




とにかく気がついたら私の手の平には黄色い布切れだけが残っていて。



『え?私他人の服破ってまで迷子?(汗』


とか思ったのがついさっき。






「またはぐれたのか………。」




幸い、今回は賑やかな街の中での迷子。

この前よりは全然安心感がある。

しかし。







ぐぅぅ〜〜〜……








「お腹減ったなぁ……」







お腹が減ってはまともに歩くことすらままならない私。

さっきからフラフラしていて、道行く人が華麗に避けていく。



理不尽だけどちょっとイラっときた。








ドンッッ







「った!?」

「いっってえ!!何しやがる!!」





とうとうぶつかったらしい。

しかも結構柄の悪い人に。







「船長ー、大丈夫ですか?」

「ああ。とりあえずはな。お前何処見て歩いてんだ!?」

「えっっ?」






女の子の声……?





「聞いてんのかよアホ助!!」

「えっ…女の子?」

「ああ!?アタシが男に見えんのか!?」

「いや、そうじゃないけど…」





長くて私より濃いピンク色の髪。緑の帽子に女の子にしては高めな身長。


なるほど。
この人も海賊なんだ。






「チッ。変な奴だぜ。次はねえからな!!」

「まっ待って!!」






せっかく同じ境遇?の女の子と喋れるチャンスなのに!!





「なんだよ?」

「あなたもかいぞ…ぐうぅうう〜〜………。」

「「「………。」」」








腹時計のバカヤローー!!!!!
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