黒バス(シリーズ)
□差し出されたのは
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フラレタ。
私はついさっき、彼氏にふられた。
いや、今言うなら彼氏"だった"男。
平気なフリをして軽く理由を求めた私に、アイツは笑顔で言った。
「お前じゃ駄目だったみたいだ。」
知ってたよ。
私を通して違う女を見ていることも、最近2人きりでも上の空だったことも。
前に名前も間違えられた。
それでも笑って誤魔化して、気づかないフリをしていたのに。
一年間、好かれようと努力してきたのに。
私はギリッと奥歯を噛み締めた。
「絶対に許さない。
−−−−−木吉鉄平。」