テニスの王子様

□第九話
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「世の中は不公平だよねー。同じ人が創ったものでもこんなに差があるなんて。」






再び寝転がりながらふて腐る。






「皆同じだったら気持ちが悪いだろい。」

「それはそうかもしんないけど・・・さ。」







語尾に向かって小さくなる声を不思議に思うブン太。







「どうしたんだよ?」

「うーん・・・こんなにも違うと何か・・・」

「?」







眉根を寄せて不安そうな顔をする。






「こんなにも違うと、王はリリのこと嫌いなのかなぁって思っちゃう。」

「王はリリの面倒を一番見てるじゃん。」

「それはリリに失敗が多いだけで・・・・。」










普段の政務は、基本的に難しいことはナツコや柳、真田に回る。



そのため簡単なことしか任されないリリだが、それでも失敗は多い。



ブン太もジャッカルも手一杯で、ユミも赤也の面倒で忙しい。


その代わりに手直しは王である幸村精市の仕事になっている。



わざとではないにしろ、手直しに時間を割かせていることをリリは常日頃申し訳なく思っているのだ。
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