テニスの王子様
□第九話
2ページ/5ページ
〜中庭〜
「ったくもう!太一は教育熱心なんだから。・・・子供だと思って舐めてたら痛い目見るかも(汗)」
手入れされた芝生の上に寝転がる。
「でも、このままじゃ王が何て言うか・・・」
考えただけでも恐ろしい。
「こんな所で何してんだ?」
またしても声をかけられた。
起き上がって顔を向けると赤い髪が目に入る。
「ブン太!ちょうどいいところに。今ね、」
「却下。」
「早っ!?てゆうかまだ何も言ってないよ!?」
提案しようとした言葉を遮られ、心外そうな顔をするリリ。
「大体予想はつくぜ。どうせテストの成績上げて欲しいとか、そういうことだろい?」
「わかってるなら話は早い!ね、いいでしょ?」
「無理だね。俺達はこの前の騒ぎの後始末で忙しいんだよ。」
「・・・あずき洗いの分際で。」
「お前あずき洗いの苦労知ってる!?全然怖くねえとか言われんだからな!!?」
「知らないよ。」
「リリ様なんか真田にでも教えてもらえ。」
「それはちょっと・・・。」
かなり遠慮願いたいところだ。
そのうちブン太も隣に腰を下ろす。