テニスの王子様
□第八話
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〜黒蝶塔〜
ユミ「赤也。」
やっと落ち着いた家来を椅子に座らせて、話しかけるユミ。
ユミ「覚えているか?私がお前をこの城に連れてきた日のことを。」
切原「勿論!覚えてるっスよ!十五年前の今日!!」
その日、黒姫ユミは特に目的もなく街をブラブラしていた。
「寒い・・・」
街には多くの店があったが、ついつい無駄遣いをしてしまう癖があるので暇を潰すのも兼ねて裏通りを歩いていた。
「裏通りなだけあって人気がないな・・・。」
その時、ギリギリ捉えることのできる距離に人が見えた。
「なんだ・・・?」