テニスの王子様
□第五話
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落ち着いたところで話を聞いてみることにした。
「本当に何もかも忘れてしまったんだね・・・。」
「(だから何が!?)はあ・・・あなたは誰?」
「僕は不二周助。東の氷山から来た。」
「氷山から?」
「そうよ。」
「ってことは雪女?」
それなら体が冷たかったのも納得がいく。
不二「そう。君もでしょ?」
サエカ「!!?」
何でこの人が知ってるの・・・!?
サエカ「何で・・・」
覚醒した時の姿は城のごく僅かの人たちしか知らないはずなのに・・・
不二「ねえ雪・・・雪でしょう・・・?僕のこと、忘れてなんかいないよね・・・?」
女は妖しく揺らめく瞳で再びサエカに近寄った。
サエカ「来るな!!」
不二「忘れるはずがない・・・忘れるなんて許さない・・・」
サエカ「嫌っ!!来るな・・・!!」
思い出して・・・君は雪・・・
君は一度死んでいるんだ・・・
殺された・・・殺した奴が憎いでしょ・・・?
王に復讐する時が来たんだ・・・!!
頭の中に・・・声が・・・