テニスの王子様
□第五話
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〜青蛇塔〜
「サエカ様。」
「げっ!!弦一郎・・・。」
「なんですかその反応は!!」
「条件反射だよ!」
「たるんどる!!」
「何が!!?」
「それはさておき、姫様に客人です。」
「あたしに?めずらしいなー。」
「なんでも、遠くからわざわざ足を運んだとか・・・」
「んー・・・そんなに遠くの知り合いなんていたっけ??」
そう言いながらも、応接間に向かうサエカ。
バンッ!!
「はろーん!!あたしがサエカちゃんだよ〜!!」
勢い良く開けたドアの向こうにいたのは綺麗な顔の人。
「・・・誰??」
「雪っ・・・!!」
「え。・・・ってわぁっ!?」
女性はサエカを見るや否や、思い切り抱きしめた。
その体は冷たい。
「こんなに変わってしまって・・・僕が悪かったのんだ・・・!!ごめんねっ・・・!!」
「は?は?何々?どういう状況!!?」
「これもみんな僕のせいなんだ・・っ・!!」
「待て待て待て!!あたし貴方のこと知らないし!!てか初対面だし何気失礼だし!!名前サエカだし!!ホントに誰!?」
「ショックのあまり記憶まで無くしてしまったんだね!?」
「何でそうなる!!?違うから!誰か説明プリーズ!!」
応接間はしばらく混乱状態だった。