テニスの王子様
□第四話
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「真田。」
「!!」
真っ直ぐと厳しい眼差しを向けるユミ。
「行き過ぎた加護欲はいつか身を滅ぼすぞ。」
「・・・っ」
「お前はサエカだけを守っていればいい。」
「・・・っはい。」
「心配せずとも、私を守る必要はない。」
ニヤリと嗤う黒い姫。
「血を吸われれば、得をするのはこの私だ。」
??「この城の守りは薄すぎるのぉ。」
??「そのおかげで侵入できているのは私たちですがね。」
??「やーぎゅ。今日が絶好のチャンスじゃ。わかっとるな?」
??「ええ。当然です。」
??「クククッ・・・ナイトのいない王女なんざ、赤子も同然じゃ。」
男は三日月の口から嗤いをこぼした。