テニスの王子様

□第三話
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〜街〜





「・・・とは言ったものの、街なんて久しぶりに歩いたからどこに行けばいいかわからないわ。」





ドレスでもなければ、制服でもないため適当にぶらぶら歩くその姿は王女には見えない。





「とりあえず紅茶でも見ますか。話はそれからね。」







「ちょっとそこのあなた。」

「はい?」






紅茶屋へ行こうと決意した矢先、後ろから呼び止められて振り返った。


後ろには、いつも黒の姫にくっついて歩く少年を思い出させる髪型の青年。







青年「耳飾りを落とされませんでしたか?」

ナツコ「え?・・・ああ!ありがとうございます。」

青年「礼には及びません。」






森のくまさんみたいね・・・と思っていると、丁寧に返答した青年。





「(なかなかの美男子。気立てもいいし、仕事もできそうね。これなら蓮二も納得しそうね・・・。)」





家来にならないか、と勧誘しようとした時。




首に冷たくて固い感触がした。






??「お嬢ちゃん大人しくしてな!!」

「「!?」」






今日もトラブルだらけだな、と予想できたナツコ。
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