テニスの王子様
□第二話
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「病人は寝ていろ。」
トンッ
ドサッ
黒い影もとい黒姫ユミは、リリの首に手刀を落とした。
「「ユミ様!!」」
ユミ「すまない。遅くなったな。」
切原「ナツコ様の所から風邪薬貰ってきたら遅くなっちゃいました!」
ナツコ「間に合ってよかったわ。」
後から赤也とナツコも現れる。
ナツコ「とりあえず、リリを寝かせてあげて。薬は水と混ぜて流し込めば何とかなるはずよ。」
「はい!!」
丸井「助かったぜ・・・」
桑原「リリ様は具合悪いと手つけらんねぇからな・・・相変わらず慣れねえ(汗)」
ふぅ、と息を吐いて一安心した家来二人。
一方で一番下っ端の一人は目を輝かせている。
壇「すごいです!あれが黄姫ナツコ様と黒姫ユミ様ですか?」
丸井「あー・・・まだ壇はリリ様以外の王女には会ってねえんだっけ?」
壇「はい!どうしたらあんなふうに強くなれるです??早すぎてみえなかったです!」
丸井「あー・・・姫様たちは特殊だからなぁ・・・。」
頭をかきながらブン太が呟く。
丸井「王が姫様たちを創るときに・・・」
壇「創る・・・です?」
丸井「・・・そっから説明すんのか?」
桑原「仕方ないだろ。そこらへんに詳しい奴なんてめったにいないぞ。」
丸井「それもそっか。いいか?一回で覚えろぃ。」
壇「は、はいです!」
部屋を片づけていた手を一旦止めて、ブン太が説明を始めた。