ワンピース

□リスク
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「うぇぇぇ…」

「サチコ!!?どうしたの!?」



荒れた海を突き進むハートの海賊団の船。その廊下で、顔を真っ青に、壁に手をついてしゃがみ込んでいるサチコを見つけたベポ。



「ベポかよ…」

「俺でスイマセン…」

「落ち込まないでι困るからιうぇ…っぷ」

「もしかしてサチコ…!」

「そうなんだよね。今までならなかったのが不思議なくらいだよ…」

「わわわっじゃぁ俺キャプテン呼んでくるよ!!」

「…不本意だけど医者だったね。うん、すごく嫌だけど呼んできて…もうホントにうぇぇ…」

「キャプテンが来るまで耐えてね!?」

「うん…」




ベポは激しく揺れる船の中を猛ダッシュで去っていった。

サチコはベポの親切心に涙しそうになるが、胃から流れてきそうになるのを抑えることで必死だった。




そのうち待っているのもツラくなり、ベポは今何をしているのだろう、と耳をすました。





バンッ!!

「キャプテン大変だよ!!サチコが!!」

「何かあったのか!?」

「顔真っ青ですごくツラそうなんだ!!診てあげて!








つわり!!!!」


「「「「何ぃ!!!!?」」」」






「船酔いじゃボケェエエェエエエエェエエエエエ!!!!!ぅぇ…っぷ」





サチコはできる限りの声でベポのいる方向に向かって叫んだ。


「キャプテン!サチコが助けてって!!早く!!」 ←言ってない

「誰との子だ!!?」

「船長じゃないんですか!?」

「俺はこれからだ!!」

「これからって何!?」

「サチコに手出した奴は今すぐ出てこい。俺直々にバラしてやらァ…」

「早く誰か名乗れ!!嘘でもいいから!!」

「「シャチです」」

「お前らァアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

「嘘でもいいからって言ったじゃん!」

「だからって俺!?」



「もう!!ホントにサチコ苦しそうなんだよ!キャプテン早く!!!!」

「!仕方ねぇ。シャチ、後でな。」

「誤解ですよ船長ぉ!!」








あぁ、もう…
バカばっか……




サチコは大分無駄な会話をして遅れてきたクマコンビを睨みながら意識を手放した。
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