テニスの王子様
□第二話
4ページ/6ページ
丸井「いいか?姫様たちだってれっきとした妖怪だ。それはわかるな?」
「は、はい。でも何の妖怪なのかは・・・」
丸井「見ただけじゃわかんねぇだろ?当然だ。」
壇「???」
壇は首を傾げた。
丸井「もともと王はな、怪物たちを自分に一番近い家臣にする気なんてなかったんだ。だから、『創った』んだ。4人の王女をな。」
壇「つまり・・・ロボットってことですか?」
丸井「ちげーんだな〜・・・どうやってかはしらねぇが、妖怪を創ったんだよ。オリジナルのな。」
壇「オリジナル・・・」
夢物語を聞いているような顔で、相槌を打つ壇を見ながら話を続ける。
丸井「んで、例えばリリ様の能力は怪力。さっきの暴走でわかったな?」
壇「は、はいです!」
さっきの地獄絵図を思い出して真っ青になる。
丸井「んで、同じようにユミ様の能力は並外れた速さを持つ体術だ。」
壇「それであんなに・・・」
「何の話かしら?」
「「ナツコ様!!」」
「見ない顔ね。この前の人事異動で入ってきた子?」
「そうです!壇太一です!」
「純粋そうでいいわね。私の所にもほしいくらいだわ。」
ナツコは壇の頭を撫でながら言う。