オリジナル小説

□ナノの館
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物理のテストは、アヤメが71点で私が65点だった。
即席にしては、まぁまぁかしら?

でも…私 うそついた。
「75点だった」

アヤメには、そう言ってしまった。

素直に負けたくなかった。

プライドにさわったそれだけだった…。

それに…

「おっ?谷原は71点かよ?」
「わっ!勝手に言わないでよー!」
「ははっ!71ーっ!」

アヤメがケンタ君と……(永沼 建太)と仲良くしているのが……すごく嫌だった……。

「永沼君は、何点なの?」
私が二人の仲にわりこんだ。

アヤメは、少し嫌な顔をしたのは分かっていた。

だって、アヤメも建太君の事好きなの知っているもの……。

表情とかでね…。

「氷室さん、どうだったぁ?」

私がせっかく建太君と話そうとしていたのに邪魔してきたのは、東条 祐二だ。

私とは、中学生からずっと一緒の同級生だ。
『ほーらっ!旦那様が呼んでるわよ!』
アヤメはそう言ってきた。
馬鹿ユウジ!あんたのせいでケンタ君とはなせなくなっちゃったじゃない!
私は、そう心中で叫んだ!
『俺は、52点だったさぁ!氷室さんは?』『バーカ!知らないわよ!』
私は、ふいっと横を向いた。
私は、…また仲良くしているアヤメとケンタ君を見ていた
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