オリジナル小説
□消された記憶(続)
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つぐみの死を聞かされてから数分後、私は…希世子さんと二人切りでいた。
希世子さんは、私のベッドの横のパイプイスに座っていた。
重たい空気が流れている…。希世子さんも…怒りで我を忘れたとはいえ、自分の娘の首を絞めるなんてことをしてしまったのだ、何も言えるはずがない。
改めて私は仲沢さんと、つぐみは事故死して遺体はバスが炎上したときに燃えてしまいとても私が確認できるものではないと聞いた。
そんな話を聞いて私は、仲沢に希世子さんと二人切りで話したい、と言うと仲沢さんは悩んだが、
『親子なら話し合わなきゃいけないと思うんです。』
なんて言ったらアッサリ受け入れてくれた。
だけど、仲沢さんは病室の前にいる事を、希世子さんも決して暴力をしないことを約束させた。