*Clap*
*じんくんの片思いシリーズ第4段*
※過去Clap作品は■Textより■Short&Series.に置いてあります☆
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『ねぇ…』
『んー?』
『…あい、してる…』
『うん。』
『………』
オレが必死の思いで愛を告白しているのにもかかわらず…マイハニーの視線はそっぽを向いたままテレビの中のお天気キャスター(お姉さん)に向けられていた。
『……ねぇ』
『なにー?』
『愛…』
『ちょ、今日の予想最高気温仁の体温と変わんないとかまじウケるんだけど(笑!)』
『…(きいて…泣。笑えねぇ…苦笑。)』
窓の外ではまだまだミンミンと蝉がうるさくて。
クーラーをかけてても暑さが全くひかないのは、オレの体そのものが熱を持っているからで…。
『…あつい…(苦)』
『そりゃ熱あるからねぇ』
『…無理…死ぬ…』
『死ぬワケないじゃん、バカだね』
『病人にバカってお前…つか、オレ風邪ひいたからバカじゃないって証明できてるし』
『人間だったらバカでも風邪ぐらいひくよ。バカだから風邪に気付かないだけで。』
『………』
…そうなんです。
今日の予想最高気温と変わんない高熱が出てるのにもかかわらず、オレは暑くて頭がクラクラするのはただの貧血と睡眠不足のせいだろうなんてとんだ勘違いをしてたワケで…(苦笑)
マイハニーとのラブコール中(←)遠退く意識にそのままダウンしちゃったらしく、目が覚めたら愛しのマイハニーがオレの部屋、目の前にいたとゆう何とも嬉し恥ずかしバカ丸出しのオチなワケです…(自分で自分をバカだと思ったのは初めてかもしんない↓)←。
…でも、心配して来てくれたことが素直に嬉し過ぎて。
『…愛してんだけど。』
『そっかぁ』
『…うん。(かなしい.泣)』
さっきからこうして溢れんばかりの想いを告白し続けているワケである。(…右から左に受け流されるのが一番切ない↓ぐすん.泣)
…でもオレ、まだまだめげないもんね!(意地)
『…なぁ。愛してるっつってんだけど』
『つーかいい加減寝たら?』
『(ひどいっ…!涙)』
『冷えピタ張り替えて薬飲んだんだから後はもう寝るだけだよ』なんて。
淡々と話しながら身の回りをそそくさと片付け始めたその行動が、帰り支度に思えて胸が寂しくなったオレはマイハニーに慌てて声をかけた。
『だっ…!だって愛してんだから仕方ねーだろ!怒!』
『はっ…?!!』
『…だって…好きなんだもん…(泣)』
『…ハイハイ(呆)』
『さっきから…人の想いを右から左に受け流してんじゃねぇよ…(ぐすん↓)』
『…あのねぇ』
マイハニーは呆れた顔でオレが横になるベッドの端に腰を下ろすと、小さなため息を一つこぼした。
それからジッとオレの目を見つめて。
『…仁の気持ちにちゃんと答えようと思ったら、あたしの正直な気持ちを仁に伝えるってことになるんだよ?』
『……それが返事ってもんだろ?』
『言わなくても、仁はあたしの気持ちわかってんじゃん』
『それでも…適当に受け流されるよりかはマシ…』
マイハニーはまた一つ、深くため息をついて、『わかった。』と…
胸が切なくて、苦しくて泣きそうになるぐらい。
優しい目でジッとオレを見つめた。
『仁の気持ちは…切ないぐらいちゃんとあたしの胸に届いてる。』
その目の優しさが…
オレの想いに対する答えなんだってことも
もうずっと、ずっと前から当たり前のようにわかってたワケで…。
『…仁が想ってくれてるのと同じぐらい…あたしも和也を想ってるんだ』
『…ね?こんなこと、言わなくてもわかってたことでしょ?』なんて…。
眉を下げて困ったように優しく笑ったオレの愛しのマイハニー。
ああ…なんて残酷な微笑みなんだろう。
残酷さ故に愛しさが増してしまうなんて。
オレにはもう、救いの道なんて残されてない。
そんなことさえも…
『…わか、ってた』
わかってたから…
キミしか想えなかった。
心がキミを諦めてくれないから
『それでも…オレはお前を愛してるっ…』
オレはキミしか愛せない。
『…うん。知ってる(笑)』と、目尻にシワを寄せて天使みたいに笑ったマイハニーの笑顔が優しくて。
『…うぜぇんだよ。帰れバーカ…』
情けなくて悔しいけど…キミが好き過ぎて、涙が溢れた。
布団を頭までかぶって背を向けたオレに、『言われなくても帰りますよー』なんて、嫌みな声で返事して。
『あたしがいつも言うセリフ、仁に取られた…(笑)』と、面白そうに笑ったマイハニーが部屋を出て行ったのは――
眠りかけたオレの髪を優しく撫でて、一言ささやいたあと。
『…和也の次に、大好きだよ。』
やっぱりオレには…キミを好きだと伝え続けることでしか、この片思いを笑って過ごす方法はないみたいだ。
カメの次、でいいから…。
いつかその『大好き』って言葉をオレの目を見て甘くささやいてよ。愛しのマイハニー.*
頑張れじんくん!(笑)
-続く☆