《ルークの日記》
-ゲーム本編設定-



吹雪のせいで出発できなくなったアッシュは、たまたま同じタイミングでケテルブルクを訪れて同じように出発できなくなったルーク一行と同じホテルに泊まることになりました。
もちろんアッシュとルークは同じ部屋。
仲間達もバカップルを引き裂く愚を犯す気などさらさらありません。
百害あって一利なしだとわかっていたからです。

ルークと交代で部屋のシャワーから出てきたアッシュは、机の上にルークの日記帳が置きっぱなしなことに気づきました。
いけないとわかっていてもアッシュの手は置きっぱなしの日記帳に伸びてゆきます。
だって恋人の日記です。
青少年として気にならないはずがありません。
自分への恋い焦がれる想いが綴られていたら嬉しいじゃありませんか…!
アッシュは高鳴る胸の鼓動を抑えながら表紙を開き、絶句しました。
1ページ目、扉のページには写真が貼ってありました。
アッシュのものではなくルーク自身の写真が…


(…レプリカ!!テメェはナルシストか!!)


2人は完全同位体。
端から見ればナルシストも何もないですが、2人にとってはかなりの大問題です。
アッシュはなんだか萎えてしまって日記を元に戻そうとしました。
その時ふと、表紙の裏にも写真が貼ってあることに気づきました。
表紙を閉じた時にルークの写真とぴったりと重なるように貼られたそれはアッシュの写真でした。
重なり合った写真の2人はまるでキスをしているようです。
アッシュがパタパタと何回も表紙を開いたり閉じたりしていると、背後からあーっ!という叫び声が聞こえてきました。


「み、見たのか!?読んだのか!!??」


シャワーから上がってきたルークは顔を真っ赤にさせると駆け寄ってきてアッシュの手から日記を奪い取りました。


「読んじゃいねぇが…写真は見たな」
「!!」


アッシュの答えを聞くと、ルークは一段と顔を紅潮させました。
ルークはしばらく口をパクパクさせた後、観念して白状しはじめます。


「だって…アッシュ一緒にいてくんねぇし、キスも滅多にできねぇから、これなら毎日キスできると…」


最後の方はどんどん小さな声になってしまいには聞こえなくなりましたが、ルークの可愛い思考回路にアッシュはもう大満足です。
その晩、ルークはもう一生キスしなくていい!と思うほど執拗にアッシュからキスをされましたとさ。


END.


感想等ありましたらドウゾ☆



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