trust-絆-
□出会いと病院
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「…どうして…」
「雄二郎さんに美鶴の学校行くって聞いたから打ち合わせついでにきた」
「…福田さん…」
「おいおい、いい加減『福田さん』じゃなくて真太って呼べって。前はちゃんと呼んでたのに」
「あ…いや、なんかしばらく話してなかったからリセットされてたというか…」
「わりぃ、最近メールできなくて」
「ううん、仕方ないよ。真太と安くんだけじゃ大変だってことぐらいわかってるしそれに、今日会えたから全然気にしてないよ!」
「あー、なんていい子なんだ。福田君にはホントもったいない」
「雄二郎さん、それどういう意味ですか?」
「それにしても、ここまで来るの長かったねー君たち。2〜3年かかったっけ?」
「1年です。」
「確かに…そういわれると長かった。」
そう。
それは、1年間とはとても思えぬほどの壮絶な物語だった。
始まりは――――――――――………
新妻エイジの仕事場へ行った時にさかのぼる