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□星屑ファンタジア
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※ 注意 暗い&狂ってます
それは何でもない少し風の冷たい日のことだった
「ふふっ」
「クダリ、今日は機嫌がいいですね。何かあったのですか?」
振り返って答えるクダリ
その笑顔にノボリは少し違和感を感じた。どことなく影のあるような・・・
が自分の思い違いだと改める
彼は、笑っているのだから
「ん、あのね。カノンが夢かなえたんだ!」
「それはそれは!一体どんな夢なのです?」
「カノン星になった!空に光るお星様に!」
思考一時停止。ゆっくりとその言葉の意味を考える。嘘だ・・・と思いたいが
・・・・それしか考えられない。
「星に・・・彼女は、彼女は死んでしまったのですか・・・!?」
「ううん。死んでない。空の上から見てるって!」
そう無邪気に笑い空を見上げて手を伸ばすクダリ
「なぜ・・・なのですか。」
「何故ってカノンはなぁんにも悪いことしてないよ?」
ただ星になりたかっただけ。
その言葉に頭に血が上りクダリの胸倉をつかんだ
「貴方はっ、何故止めなかったのですか!!悲しくないのですか!?」
そこまで言ってクダリがノボリを突き飛ばした
睨もうと顔を上げたができなかった
「・・・・・・っ」
クダリが泣いていたからだ