*-短編Dream story*

□小さなプレゼント…
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ある日、俺の部屋に置いてあった小さなプレゼント…


「誰でィ…、俺の部屋にこんなもん置いてった奴ァ」


箱の中を開けてみると… そこには


イビツな形のクッキーが何枚か入っていた…


「なんでィ… このイビツな形したクッキーは…」



一つ食べようとした…その時!



『なっ!沖田さんタンマアアー!!』


いきなり部屋に来たのは、新人の妃那だった


「…なんでィ、いきなり俺の部屋に入ってくるたァ…」


『すいませんっ! でもその箱… こっちに渡してもらえますか?』


『それは… えっと……沖田さんにあげる物じゃあ無くてですねぇ…、実は…副長にあげようとした物なんですよ…』


「は? ならなんで俺の部屋に置いてあったんでィ」



『それはですねぇ…アハハ…間違えたんですよ…部屋を』


はぁ… やっぱりな…コイツ天然なとこあるから、そうだと思ったんでィ


「へぇ… でも残念だったねィ〜、もう食べちまったぜィ」


土方さんにあげようとしたって言うのがなんか気にいらないから、嘘ついて妃那に見せない様に隠した


『えっ!? そんなぁ〜!!!…』


信じてるし、やっぱり妃那は単純すぎでィ…


『ど…どうしよう……また作るしかないよね〜…ハァ…』


妃那は凄くショックだったみたいでィ
そんなに土方さんにあげたかったのかよ…


俺は…妃那のことが好き


他の男の為に、プレゼントとかして欲しくないんでさァ…


もしかして…妃那は土方さんのことが……


そう思い…
言ってしまった…


「もしかして 妃那は、土方さんの事が好きなんですかィ?」



『へ!?』


予想通りの反応…

妃那は顔が真っ赤になった…



「図星…ですねィ」



やっぱり妃那は土方さんのことが…


『違いますよっ!!……』


「何が違うんでさァ…」



『私には…他に好きな人が居ますから…!!』


頬を真っ赤にしながら
そう言う…



「他に好きな人って?」


『……!!…い…言える訳ないでしょ!!』



「言ってくれなきゃこの箱返さねェぜィ?」



『なっ!!…食べちゃったんじゃ…』



「隠してたんでさァ ほら 早くしねェとホントに食っちまうぜィ?」
『お…沖田さんですっ!!』


「っ!?…お前ェ… 今何て…」


『だ…だから…沖田さんの事が…ずっと好きだったんです……あーもー恥ずかしー!』



「妃那…」



『あ…今のは忘れてくだ……っ!?』


グイッ…



気づいた時には…俺は妃那を抱きしめていた…



『お…沖田さん?………一体…どうし…』


「俺も妃那のことが好きでィ…」



『え?……嘘…』



「嘘じゃねーやィ… 本気で妃那のことが好きなんでィ…」



『…沖田さん……』



「妃那…俺と付き合ってくれねぇかィ…?」



『…!!』



『はい 喜んで!」


「…妃那」

『どこに付き合えばいいですか?買い物ですか?見回りですか?』



「は?」


『は? じゃなくって! どこ行くのに付き合うんですか?私』



やっぱり妃那は鈍感だ…


まぁ そんなとこも含めて妃那が好きなんだけどねィ



「妃那にはお仕置きが必要ですねィ」



『お仕置き!? え…ちょっとたん……!?』



俺は妃那に、不意打ちのキスをした…



『な…沖田さん!?』



「これでわかっただろィ? 俺の気持ち」

『……うん…』


「さっきの付き合う は恋愛対象の意味でィ…」


『あ…そっか!!…』



今更気づくなんて…


どんだけ鈍いんでィ……


『あはは〜…(汗』



「それで返事はどうなんでさァ…」



『も…もちろんいいですよ…沖田さん』



妃那は真っ赤な顔でニコリと笑う




小さなプレゼント…


沖(あ そのプレゼント、土方さんにあげるなよ?)
(あ … 実は…これ…沖田さんにあげる物だったんです…)
沖(え… 俺に?)
(コクり…)
沖(礼は言っときまさァ…妃那ありがと…イビツな形したクッキーでも嬉しいぜィ!)
(なっ!!これでも頑張って作ったんですよ!?)
沖(大丈夫でさァ、妃那にはこのクッキーがお似合いでィ!)
(それってなんか酷くないですかっ?)
沖(酷くない酷くない〜)


*end*



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