春夏秋冬

□いつまでもはない
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「春!」



涼、柚と歩いていると、俺、桜見春は、名前を呼ばれ、振り返る。



そこにいたのは懐かしい彼女だった。



「晴……」



「春!会いたかった!」



抱き着いてくる彼女。



柚と涼は動揺しながらも、何も言わずにその場を離れていった。



「晴、離れてほしい」



「あ、ごめん」



にこにこしながら、離れる彼女の名前は、柏来晴乃だ。



一ヶ月前まで、俺の主人だった。



「春、何でさ、急にいなくなったの?」



晴が寂しそうに言った。
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