妹達との日々をもう一度(長編)

□第10話「恋愛禁止条例 解禁?」
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まいまいが宗司を見つけるや否や…
みんなが雪崩の様に宗司に詰め掛ける…




宇佐美・折井・佐藤「6年間もどこにいってたんですか!?」


浦野・川崎・中西「どれだけ探したと思ってるんですか!?」


宗司「…お前ら少し落ち着け…」


大江・駒谷・成田「これが落ち着いていられますか!?」


星野・増山・渡邊「私達…言わなきゃならない事沢山あるんです!?」




…ステレオ音声どころじゃない…声の集中砲火に…宗司は…




プツンッ




宗司「やかましいっ!?落ち着けと言っているっ!?」




美声から放たれる怒鳴り声が…その場に全員の突き抜ける…




麻衣「っ!?」


峯岸「この破壊力…久々…」


指原「…怒鳴り声も…体に入るんですね…」


高橋「さすがデビルボイ「…高橋…」何でもないです…」



宗司からは…怒気が溢れ出している…そして1期生にゆっくり話し出した…




宗司「…丁度1期生が全員居るようなので…俺から先に言わせて貰おう…」




そう言い宗司は戸賀崎さんを睨んだ…




戸賀崎さんは視線を逸らす…



宗司「…何故お前達が罪悪感を感じる必要がある?きっかけがどうであれ…
   誰が見ても水夏の事は事故だ…その後の事もそう…俺が「嘘」を付き…
   真実を隠しただけの事…」
   



宗司は目を閉じ…当時の事を振り返ってるようだ…




宗司「…謝らなければいけないのは…むしろ俺の方…
   安易な事を考え…さらに…自分の策に耐えられず…逃げた…
   …その結果…1期生には余計な負荷をかけてしまった…」




そして…宗司は1期生に深く頭を下げた…




宗司「…ごめんな…」




全員「っ!?」




みんなは思う…何故宗司が頭を下げるのかと…
戸賀崎さんは「むしろ被害者」と言った…なのに何故!?




そんな事を考えていると宗司が頭を上げる…




宗司「…俺なりに色々考えたんだ…この事件はみんなに問題があったんだと…
   1期生も悪ければ…異変に気付けなかった秋元さんやトガさん…スタッフ…そして俺…
   みんな初めての取り組みで気が参ってたんだと思う…そう思ったら気が楽になったよ…
   だから…みんなで償い…みんなで謝ろうぜ…」




そして…宗司は1期生に告げる…




宗司「…こうは言ったものの…それでもお前らが罪悪感を感じるっていうなら…」




1期生全員が息を呑む…




宗司「…今日…この場に置いて…全ての罪を許す…
   そして…ありがとう…俺ら兄妹をそこまで思ってくれて!」



そう言い…宗司は微笑んだ…




その笑顔は事件の起こる前の…楽しかったあの頃の笑顔のままだった…




1期生の瞳から涙が溢れ出す…




ただ1度も忘れる事が無かった6年間ずっと心の奥にあった「罪」…




どうすれば償えるだろう…どうすれば許して貰えるだろう…




誰もがずっと考えていた…




でも宗さんは全てを「許す」と言う…




1期生だけの罪じゃない…6年前あそこに居た全員が悪いんだと…




…みんなで償い…みんなで謝ろうぜ…




1期生は全員顔をあわせ…そして頷き…立ち上がる…そして…




全員「今まで御迷惑をお掛けしました…ごめんなさい!」




そう言い…秋元さんや戸賀崎さん…そして…宗司に頭を下げた…




戸賀崎「そうだな俺達も悪かったんだな…みんな…そして宗…すまんかったな!」




秋元「誰が悪い訳ではない…か…そうだな…きっとみんなが悪かったんだ…
   みんな申し訳無かった!」




他のメンバー達は思う…何て清清しい顔だろうと…
これがさっきまで悲痛な顔をしていた者達の顔なのだろうかと…




そして宗司は1期生に「今度みんなで語り合おうぜ」と告げる




1期生は頷く…当時の思い出…事故の事…そしてずっと言いたかった事を話し合いたいから…




その後卒業生は宗司の連絡先を聞き各自仕事に戻って行った




そんな中ともちんが宗司に問いかける




板野「宗さん聞いて良い?」




宗司「ん?何を?」




板野「何で名古屋に居たの?」




みいちゃんは宗さんが名古屋で発見されたと言った
その辺の経緯を知りたかったのだ




宗司「…何でって言われても困るんだがな…まあその辺の話を少しするか…」

 
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