妹達との日々をもう一度(長編)

□第15話「その後の容態」
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病院side


高橋「あっちゃん…宗さんどう?」



救急治療室にあきちゃとたかみながやってきた



前田「あきちゃはどうだった?」


高城「問題な無いです…ただやっぱり"むち打ち"の可能性は
   あるそうですので明日になってみないと何とも…」


前田「そっか…宗さんの方は…見ての通り
   まだ治療室のランプが消えてないから…まだだよ」


高城「そう…ですか…」


高橋「とりあえず…戸賀崎さんに搬送先とあきちゃの容態を伝えてくるね」


前田「判った…私とあきちゃはここに居るね」


高橋「うん…お願い」



そう言いたかみなは携帯の使える所まで移動する…



病院side 終了




その頃…会議室では…残った者達が…ラーメンを食べていた…



戸賀崎「…お前ら…俺が払うって言ってんだから、もう少し違う物頼めよ…
    うら若き乙女達が…この時間帯にラーメンってどうよ?」


大島「…戸賀崎さんのお財布事情と相談しての判断です」


戸賀崎「失敬な…そんなに貧乏じゃねぇよ…それはともかく…
    横山にはボイトレの件を伝えてあったから判るのだが…
    何故に仁藤が残った?」



そうなのである…他のメンバーが自宅に帰る中…何故かもえのは残ったのだ…



仁藤「理由ですか?…優子ちゃんや佐江ちゃんが好きな人が
   気になったから…あとラーメンが食べたかったから…かな?」



もえのの爆弾発言に固まる優子と佐江…



戸賀崎「…2人共…仁藤の前で"好き"って言ったのか?」


宮澤「言ってないですよ!?」



佐江が顔をぶんぶん左右に振りアピールする



仁藤「あれ?…違ったの?」


大島「…いや…違わないけど…」


板野「2人共…真っ赤だよ…」



…それはもう…ゆでだこ状態である…
 


峯岸「…何で判ったの?」


仁藤「なんとなく2人を行動を見てそう感じただけですよ?」


横山「…でも…恋愛禁止条例ありますけど?…」


才加「これがまた…問題無いんだよ…私もびっくりしたけど…」


仁藤「どういう事?」


戸賀崎「…詳しい詳細は明日話すが…秋元さんが…
    "宗限定"で恋愛許可を出しているからだ」


板野「ちなみに…現在宗さん争奪戦に
   参加しているのは…私を含む16名だね」


横山「…そんなに良い人なんですか?」


宮澤「…他に居ないってこんな人…」


大島「容姿に腕っぷし、これでもかと言わんばかりの性格の良さ…
   とどめにあの美声…こんなパーフェクト人間は見た事ないな〜」


仁藤「…美声?」


峯岸「物凄く歌が上手いんだよ…某音楽プロデューサー曰く
   "世界レベルの歌手の素質"との事だよ」


板野「でも本人は全然興味が無くて歌を教えるのが得意だったから
   ボイトレとして勤務していたの」


戸賀崎「ボイトレとしての腕は6年前で一流だった高橋の声を超一流まで上げ…
    そして…たった1ヶ月で珠理奈の歌唱力をあそこまで引き上げた…
    まさに超一流のスキルだろうて…」


横山「…うち…そんな凄い人に教えて貰えるんや♪」



何やら嬉しそうである…



そんな話をしている傍らで…才加が何やら考え事をしていた


宮澤「…才加?」


才加「…戸賀崎さん…1つ聞いて良いですか?」


戸賀崎「どうした?」


才加「宗司さんと私の師匠の関係って聞いてますか?」


戸賀崎「…いや聞いていない…というか分家かもってのは
    今日の舞台練習時に宗から聞いたからな…」


才加「…そう…ですか…」


大島「…物凄く嫌な予感がするんだけど…何かあるの?」


才加「…うん…前に"狼牙衆の七代目の許婚だった"って聞いたから…」


板野「許婚!?」


大島「…嫌な予感が当たった…」


戸賀崎「…だが…"だった"って事は破棄されてるんだろ?
    宗自身も結婚もしてないし彼女も居ないってたぞ?」


峯岸「…良かった…そして彼女も居ないならチャンスはあるかな…」


才加「私も詳しい事は判らないんですが…聖家の都合上
   破棄されたって聞いたような気がしたので気になって…」


戸賀崎「まあ…あとで宗に聞けば話してくれそうだな…」



その時である…戸賀崎さんの携帯が鳴り響いた…

 
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