*夢小説*

□うしろすがた。
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「浩二、待ってよ。」

街を一緒に歩くとき浩二は、いつもいつも私の一歩前を歩く。

背丈が違うから仕方ないね。

でもね、この時のアナタの後ろ姿はすごく好き。

時々、「置いてくぞ」と言いながら振り向いてくれる仕草は、もっと好き。

私の手をとって「はぐれんなよ。」と包み込んでくれる温かさは、もっともっと好き。

好きの気持ちが、愛おしさがたくさん溢れだす。

アナタの後ろ姿を見つめながら。

だけどね、そんなアナタの後ろ姿を嫌いになる時間があるの。



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