D I N O
□あと。(ヒバディノ)
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「あーーーっ!」
久々に帰ってきたキャバッローネのアジト。
今日は部下たちとゆっくり過ごすかーなんて思ってた。
なのに俺はそれどころじゃなくて…。
「どーしたんだよボス」
「なんか昨日山ん中で特訓してたら、変な虫に刺されたみてーで痒いんだよ。」
「しょーがねぇなぁ。ちょっと見せてみろよ。」
「う………………あっ」
俺はその時凍りついた。
思いだすこと12時間前、つまり恭弥との特訓後のことだ。
『あなたって跡つきやすいんだね』
『ぅんっ…はぁっ…』
借りたホテルでシャワーを浴びた後、俺は裸のままベッドで寝ていたのだが、起きた時恭弥が上に乗っかっていた。
しかも恭弥は俺の肌に吸いついていて、紅い跡が無数についている。
俺ははじめ、何が起きているかわからなかった。
『きょ…や、もうやめっ…』
『何言ってんの?まだやってないところがあるじゃない。』
見わたす限り体じゅう深紅の花びらが散っているが、よく見ると下半身はまだ白いままになっていて…。
『気づいたみたいだね。僕はあなたの白い肌を紅い花弁で埋めつくしたいんだよ。』