STAY_

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次の日、朋恵の教室に行くと朋恵は一人で机に居た。
跡部も向日も鳳もそばにいない。誰もいない。


「朋恵」


俺の呼びかけにゆっくりとこちらを見た朋恵の髪は艶を失い、いつもきっちりとされているメイクは崩れ気味で動揺の度合いが窺えた。

俺が朋恵に話しかけるなんて無いに等しい事であり、先日の朝礼の解任騒動の事もある事からクラス中だけでなく廊下の奴らも視線も感じる。


「ちょっと良いか?」






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