STAY_

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「どこ行ったんや」


合宿所の中や周辺を行ったり来たりしとるけど何処にも居ない。
もしかして帰ったんか?いやいや、責任感が強い奴やからそんな事はしないか。


「もしかしてあそこか?」





思いついた場所に行ってみると、予想通り芳朋の姿があった。
その場所はいつも昼食をとっている旧校舎の屋上。
1階に鍵が壊れている窓が1箇所あり、そこから入れる。


「芳朋」


寝転がっていた芳朋は俺の呼びかけに顔だけをこちらに向けた。
暗くてあまり見えないが、表情は渋い。


「風呂入れって言っただろ?風邪ひかれたら俺の夢見が悪くなる」

「もう乾いたわ」

「そういう問題じゃない」


隣に腰を下ろすと俺に向いていた顔を再び空の方に戻した。



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