06/21の日記

22:57
恋愛相談の時間(暗殺:渚→殺先生)
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それはとある放課後の事だった。

「先生、相談があるんです…」
大事な生徒に相談がある、と呼び止められ振り返る。暗殺者の相談にのるターゲットなど世界中で殺せんせーただ一人であろう。


「………というわけで、胸がドキドキして夜も寝れないんです」
「なるほどなるほど」
真剣に悩んでいる様子の渚に殺せんせーは真剣にはとてもみえないが、真剣に話を聞き、頷く。

「…やっぱり、恋……ですかね?」
「ヌルフフ…(若いって良いですねー青春ですねー)」
恥じらう渚に自分もこんな時代があったものだと思わず顔を綻ばせる。
「先生?ちゃんと聞いてますか!?僕は真剣に悩んでいるんですよ!??」
そんな態度な殺せんせーに渚が問い詰めた。
「にゅやっ!?ちゃ、ちゃんときいてますよ!ちなみに相手は誰ですか?茅野さん?神崎さん?奥田さん?まさかの狭間さん?」
少し驚いた殺せんせーはテンパりながら問い返す。

「……」
「……渚くん?」
急に押し黙ってしまった渚の顔を覗きこむが反応は無い。

すると、
「にゅややっ!!?」
「せ、先生が好きなんです!!」
おもむろに渚は殺せんせーの手(もとい触手)を握ってそう言い放った。
「…も、もうどうしたら良いのか分
からないんです……教えてよ、殺せんせー……」
「にゅや……」
その気になればか細い渚の手など振りほどくことは容易いが、あまりに渚が真剣だったのでそれは出来なかった。


「(青春ですねー)」


-end-

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