04/24の日記

08:51
重ならない影3(蛙軍曹:ゾル→ゼロ?)
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何事もなかったかのように授業が始まる。
誰もこの場に居ないゼロロの事何て気に留めていない。


「…で、あるからして〜」
担任の声とカツカツと黒板にチョークが立てられる音とカリカリとノートに鉛筆を走らせる音が教室を支配する。

ゾルルはノートに鉛筆を走らせる事はせず黒板も見ずにボーっとしていた。





午後の授業も全て終わり、教室が夕日に染まる頃ゼロロは保健室から戻ってきた。帰りのホームルームも終わりいそいそと帰り自宅をする同級生達。
やはり誰もゼロロに声をかけなかった。ゾルルはそんな淋しそうに背中をしたゼロロをじっと見つめていた。


気がつくと昇降口までついてきてしまっていた。トボトボと一人きりで校門に向かうゼロロ。ゾルルは何故自分がこんな行動をしているのか考えながら距離を縮めていった。

話たい、ゾルルはそう思った。

ごくりと喉が鳴る。

小さく…あ、とかう、など声になっていない声が漏れた。


「おーい!転校生!」

自らのことを呼ぶ明るい声にゼロロは振り返る。

声を出したのはゾルルではなかった。
ゼロロはその声の主と楽しそうに話していた。


何故自分ではなくゼロロが話しかけれたのか
何故自分はゼロロに話しかけれたかったのか。
モヤモヤと思考がこんがらがった。



To be continue…

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