ポケモン文

□今と昔【幕間】
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昔々、ある所にそれはそれは仲の良い双子の兄弟がいました。

双子とは最も近しい他人であり最も遠い自分自身。

鏡に映るのは自分なのか、はたまた、別の誰かなのか。

後に英雄と呼ばれる彼らには、それが分かりませんでした。

なに…ゆえ?ゆえ?






「キュレムしゃま…此処は何と読むのでしゅか?」
まだ幼い一匹のタブンネが分厚い本の様なものを重たそうに持ち上げ、自分が分からない字がかかれた部分を指さした。
「ああ、そこは【なぜ】と読む。だが【なにゆえ】でも間違いでは無い」
それにゆっくりと白でも黒でもない龍…キュレムが答えた。
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