デジ

□何回でも繰り返したいこと
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オレはアルケニモンの事が好きだ、と思う。恋してるんだと思う。
「だから付き合って下さい!」
「嫌よ」
数百回目の決死の告白は即答で断られた。
「…な、なんで?」
ダメもとで聞いてみる。
「嫌なもんは嫌なのよ」
オレの方を見ずに本を読みながら答えるアルケニモン。ちょっと冷たい…
「オレじゃ、駄目なの?なんで?こんなにアルケニモンの事好きなのに…‥」
そう、好きなのに。どんなに冷たい態度をとられたって殴られたって蹴られたって罵られても好きなのに。アルケニモンに痛めつけられると何だか胸が熱くなって、頭がクラクラして凄く気持ちいいんだ。
「は?…因みにアンタ、私のどこが好きなのよ」
チラっとこっちを見てくれたアルケニモン。その虫けらを見るような目で見られるとゾクゾクする。
「何顔赤らめてんのよ…気持ち悪い!とっと答えなさいよ」
「あ、ゴメンゴメン。えっと…アルケニモンが好きなのはアルケニモンだから…‥かな?」
「はぁ?意味不明何だけど気持ち悪い」
何でだろ気持ち悪いって言われれば普通嫌な気分になるハズなのに今凄く嬉しい。これが恋…
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