サイクロ文
□それぞれのホワイトデー
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今日は３月１４日。俗に言うホワイトデーである。バレンタインのお返しをする日である。
「うーむ…どうしたものか‥‥」
ほどよく日輪が陽射す縁側でマタタビは腕を組みながら首を捻った。
「おい…キッドよ…拙者はどおすれば良いんだ？」
「は？何の事だよ？」
至極真面目な面持ちで問い掛けてくるマタタビに、気持ち良く昼寝をしていた所を起こされたクロは嫌そうな顔をして聞き帰した。
「何って‥‥今日はホワイトデーだろうが。ナナに何かしないのか？」
そんなクロの態度をいつもの事なのであまり気にせずにマタタビは問いを続けた。
「…お前にゃ関係無いだろ」
マタタビの言葉に既視感を感じながらクロはまた嫌そうに答えた。