サイクロ文

□戯れ
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桜の木々が微かに緑色の葉をつけはじめ、朝から小鳥が囀る。

この桜町にも確かに春はやってきつついた。
藤井家も例外ではなくジイサンバアサンは以前よりも外出が増え、こたつで丸まっていたクロも縁側で身体を伸ばしてくつろいでいる。


「…………っく、」
一方マタタビは己の欲と戦っていた。
 
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