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□拾いもの(後編)
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男3人が騒いでる頃、みーは医務室にいた

「あのー?」

『あら、みーじゃない。どうしたの?』

医務室には、みーより5つ年上のナースのリナが仕事をしていた

「あっ、リナさん!!ちょうどよかったぁ。相談があって…」

『ん?なになに?まさか、エース隊長のコト?』

「ち、違いますよ!!…この子のコトなんですけど…」

みーは、パーカーのチャックをおろし、子犬を取り出した

『えっ、犬!?何で船にいるの?』

「私が連れてきたんです。この子、島の道端に捨てられていて、ほっとけなくて…」

『でも…エース隊長は何も言わなかったの?』

「反対されました。でも……やっぱりダメですかね」

『うぅーん…』

リナが、返事に困っていると、ものすごい勢いでエースが医務室のドアを開けた

「みー!!やったな!俺達パパとママになる…んだ……って、どした」

自分の発言にかなり引いている二人を見て、エースは少し落ち着きを取り戻した

『た、隊長?どうしたんですか、そんなに慌てて』

「いや、だってみーに赤ちゃんがデキたって、サッチが…」

「『えっ?』」

エースは、視線をみーの膝元にいる犬へと移した

「おい!!何であの犬がここにいるんだよ!!」

「そ、それは…かわいそうだったから連れてきちゃったの」

「でも、どうやって…」

「パーカーの中に入れてたの」

「じゃぁ、まさか…」

一瞬にして、空気が凍りついたとき

『よう、エース。お前のベイビーとはご対面できたか?』

エースの背後から、何も
知らないサッチが医務室に現れた

『どうしたんだよ、しけたツラして。ベイビーだぜ、ベイビー♪』

「サッチ、お前……」

「ちょっ、エース?顔が…」

エースは、怒りをあらわにしていた

「お前が、余計なコト言うせいで…」

『えっ、何この空気。エース君もこわい顔しちゃって〜…ってアレ?』

「サッチ、殺す」

エースは、全身炎を纏ってサッチに殴りかかった

『お、おい、ちょっギャー!!』

「エース!!」

『やめとけよぃ』

みーの肩に手を置いて、いつ入ってきたのかマルコが言った

「マルコ隊長!!」

『サッチには気の毒なコトしちまったなぁ…』

「サッチさん、大丈夫かな」

『大丈夫だろぃ』
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