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□流れ星の夜
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ある日の満月の夜、ゾロは星空を眺めていた
すると、後ろから覚えのある温もりが、ふわっとゾロの体を包んだ
「ゾ―ロ!そんなとこにいたら風邪ひくよ?」
「あぁ、そうだな…でもよ、こっち来てみろよ」
そう言うと、ゾロはみーの手を引き、自分のあぐらの上に乗せ、みーを後ろから抱きしめた
「今日は星が綺麗だぜ…ほら」
みーも夜空を仰いだ
空には数えきれない程の、白や赤、青と様々な色を放つ星が散りばめられていた
「うわぁーーすっごぉーい」
みーとゾロはしばらく空を見上げていた
不意にゾロはみーを抱く腕の力を強め
「みー、これからもずっと一緒にここから空見上げていような」
甘えるように、ゾロはみーの首筋にすりよった
「当たり前でしょ。私はずっと、ゾロが呆れちゃうくらい傍にいてあげる」
ゾロの頭を撫でながらみーは言った
「何で上から目線なんだよ」
「んふふ、いいでしょ別に」
「…みー」
ゾロのいつになく真剣な声音を聞き、みーはゆっくり振り向いた
どちらともなく唇を重ね、お互いの顔を見合わせたら、なんだか笑みがこぼれてきた
「お前が泣こうが絶対ぇー手放さないから」
「放さないでね」
夜空には、二人を見守るかのように流れ星が流れていた