long stories [Ace]


□お互いの日々  《エースside》
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みーと最後に会った日から、1ヶ月が経とうとしていた



ドンッ!!

『あぁ?なんだ、このガキは?おい、謝れよ』


「…お前らみたいなクズに謝る必要がどこにあるんだよ。笑わせるな」

『んだと、おらぁ!!』


エースは、毎日のように村のチンピラと喧嘩をしていた


まるで、みーに会う前の時のように…


『エース!!今日も遅かったな!
なぁ、なんでみーに会えねぇんだ?教えてくれよ』

「アイツは、どっかに留学してるって前から言ってるだろ!!しつこいぞ」


『でも、みーは俺達に黙ってどっかに行く奴じゃない!!』


「……」

まだ、ルフィにはみーのことを言ってない

あいつのことだから、毎日のように見舞いに行くだろう

俺の本当の気持ちを、アイツにばらすかもしれない




『お前は、鬼の子だ!!この世界にいちゃいけねぇんだよ』

『クズが、のこのこのさばってんじゃねぇーよ。さっさと、くたばっちまえ!!』


みーにだけは、知られたくなかった

アイツとの関係が崩れるのが怖かったから

俺のせいで苦しむアイツを見るのが嫌だったから


結局、俺は臆病なんだ
そして、この世にいてはならない存在…


みーの為を思って、みーを突き放した

だけど…


みーのいない日々は、空っぽだった

みーがいないことに、不満が募り、チンピラに喧嘩を売ったりした


また、隣にアイツがいたら…なんて考えてしまう

俺は、どこまで自分勝手なんだ

自嘲気味に笑っても、虚しいだけで。

ルフィにも、みーにも迷惑を与えている


やっぱり、俺は生まれてこないほうが良かったんじゃないのか…?
 

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