long stories [Ace]


□お互いの日々 《ヒロインside》
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エースに別れを告げられた後のみーは、ぬけがらのようになっていた

退院後も

「 みー様、お夕食の支度ができました」

「…いらないよ」

「しかしもう2日も何も口になされてないではありませんか!!私も他の使用人達もみな心配しておりますぞ!」

「…ごめんね、じぃ。でも、何もしたくない。というより、何もする気が起きないの。…なんでだろうね」


ははっ、と寂しそうに空笑いするみーを見て、じぃは今すぐにでもエースの思いをみーに打ち明けたかった

しかし、エースに”言うな”と言われていたため、どうすることもできないじぃ

もうじぃには、一体何が正しいのかさえ分からなくなっていた


「…承知致しました。何か食べたくなったらすぐに近くの者に言うんですよ!!」

「ん、分かった。心配してくれて、ありがとう」


居たたまれない思いを抱えたまま、じぃはみーの部屋をあとにした



じぃが去ったあと、みーは何気なく窓の側へと歩みよった

見ると、空には三日月が浮かんでいて、たくさんの星が輝いていたが、みーにはくすんで見えた


「そういえば、いつも3人でこの星空を見上げてたんだ。…なんだかそれさえも懐かしくなっちゃた」

一人寂しくつぶやくと、たった1年間だけの思い出がみーの頭の中をめぐった

「ルフィは元気かな…エースはどうなんだろう」


エースに”関わるな”と言われて、嫌いになったわけじゃない

でも、そう言われたこともあって、会いに行くのは気が引けた

「なんでこうなっちゃったんだろう。何がいけなかったのかな…」


考えれば考える程、自分が遠くなっていくような気がした

「エース、どうしたらいいの?」


電気も付いていない部屋に放った一言は、夜の闇に飲み込まれていった
 

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